先輩は立ち上がり、あたしの頭をポンポンと撫で
「HRはじまるぞ」
とだけ言って屋上から出ていった





先輩が出ていった後もしばらく心臓停止しているあたし・・・





きゃー!
やばいやばいやばい!






なに?
あの笑顔
なに?
あの優しさ






あたしはピョンッと立ち上がり、階段を駆け降り、教室へスキップでむかった






あたし、幸せ!
朝の嫌なことも先輩のおかげでスッキリ!






あんな小さなことでイライラしてたあたしバカみたい!





そんな上機嫌なあたしは教室につき、隣の小野崎の肩に手をついた





「小野崎!さっきのことは許してあげる!謝んなくていいの、あたし心広いからさ!」





そんなあたしを見て目を丸くしている小野崎






「いや、謝るきねえし・・・」






なんて、素直じゃないんだから!




「いいのいいの!大丈夫だから!顔しかよくないあなたにだってきっといいことあるわよ!」




そう小野崎の手を両手で握り頷く