私たちはDVDを借りて、お菓子とジュースを買い、先輩の家に着いた





先輩は家のチャイムを鳴らす。
しばらくすると家の中から足音が聞こえてくる





ドキドキと高鳴る胸




誰だろ
お母さんかな?
兄弟かな??



先輩の家族ってきっとみんな優しくて穏やかなんだろうな





そんな期待が溢れだす




そんな時ガチャッと玄関の開く音が聞こえる




「ったく、鍵持ってんだから自分で開けろよ。だりいな。」



「いいじゃんか、そんな怒るなって」




え、ちょっと待って
穏やか、、とは言い難い




しかもこの声何処かで…








私ははっと顔を上げる




目の前の人物と目があい、目が点になる






「何であんたがいんのよ。」





思わずそんな言葉が出てきてしまう





「あんたまさかここまで私のことバカにしに来たわけ??いい加減にしなさいよ??人んちに勝手に上り込んで警察に通報するわよ??」







状況が分からな過ぎて意味の分からないことを言ってしまう私





それもしょうがない
大好きな先輩の家の中から小野崎が出てきたのだから




小野崎はため息をつき私を見下ろす





「ここ、俺んち。どういうことだよ兄貴」






小野崎は先輩のことを睨みつける





「あ、あ、あ、あにき...」




私もがたがた震えながら先輩を見上げる