*ビターチョコレート*


階段を駆け上がり、屋上へと飛び込んだ





私が顔を上げると先輩の姿が目に映る





フェンスに寄りかかり振り向く先輩
風がサラサラの髪の毛を揺らした





いつもの屋上とは別の場所みたい…




「本当に来てくれたんだ、ごめんね無理してない??」





私は思い切り首を横に振る






「無理なんかしてません!!嫌いな授業だったし、、、眠かったし、、、それに、、、先輩に会いたかったから…!!」






私は目線を下にずらす




そんな私にゆっくりと近づきそっと髪の毛に触れる




「かわいい。ありがとう。二人の大好きな場所…それで分かった??」






私はこくんと頷く




そして先輩は私をそのまま引き寄せる