「もう…。皐、なんでそんなに私と行きたがるの?」


相手なら広裄くんや他の子だっているのに。


「だって・・・。
あの同窓会以来、麻衣は心ここにあらずっというか上手く言えないけど、おかしいから。だから…」


「・・・」

その言葉になにも言えなくなる。




――・・・あの後、私は皐にメールだけ送って先に帰ってしまった。


あんな姿も表情も誰にも見られたくなくて…何時間も部屋に閉じこもってしまった。

そんな私を見て、皐はなにも言わずいつも通りに接してくれた。


もしかして、これも私への気遣い・・・?



「・・・・たまには気分転換も必要なのかもね」

「麻衣…。じゃあ!」

パァァと皐の顔が明るくなった。


「いこっか!水族館!」




---ということで来たんだけど・・・・