男らしい、しっかりとした低い声。 私は、ゆっくりと顔を上げた。 「やっぱ麻衣だ。久しぶりだな」 そこにいたのは・・・ 「福野・・・」 福野だ。 目の前に柔らかな顔をした福野がいる。 私の唯一の元カレであり今日もっとも会いたくなかった人物。 「麻衣は変わんねーな」 はははっと笑う。 福野は付き合ってた頃よりも少し身長が伸びてて顔も変わってた。 でも・・・・その笑顔はあまり変わってない。 私は、不意に頬が緩んでしまった。 だ、だめだ! なに笑ってるんだろう、私…