「優貴っ!お帰りなさい♪」

「咲さんっ!久しぶりだね!」

聖にネックレスを買ったとき以来、会っていなかった。

ていうか、咲さんの仕事が忙しくて会えなかった。

「でもどうして??」

「今日から人を多くしたから少し楽になったの。」

キッチンの方からはほんわりといい匂いがした。

「今日は優貴の大好きなハンバーグを作ったの。お腹空いてるし早く食べよ?」

私は鞄を自分の部屋に置いてすぐさま手を洗ってテーブルへと着く。

「坂木さんは?」

「徹はまだ仕事。全く、妻を放っておくなんてね。」

咲さんと坂木さんは式を上げていないけど、

夏休み中に咲さんが入籍したんだって!

私は今知ったんだけどね。

『『いっただっきまーす』』

ナイフでハンバーグを一口サイズに切っていく。

切るたびに肉汁が出て本当においしそう。

「式はいつあげるの?」

一口入れると、お花畑が頭を占領した。

咲さんの料理、久しぶりに食べたぁ♪

てか、おいしすぎるよ。

ほっぺが落ちそう。