チラッと聖を見たけど、
なんか別に話を聞いてない感じ?
なんか少しだけ聞いててもらいたかったなぁ。
で、『俺に秘密?どの口がそんなこと言ってんの?』とか言われたかったかも。
はぁ…どんだけ私は聖の俺様も好きになってるんだろ。
聖に会う度に、どんどん気持ちが強くなる。
恋ってすごすぎる。
「なぁな、この後俺んちで勉強会しねぇ?来週テストだしさ。」
駐輪場で、悟がふいに言った。
「悟、ごめん。私、一人で勉強するタイプなんだ。」
「ウチ、この後仕事入ってる。だから今日は無理だよ…。」
私は、一人で部屋にこもって、
大好きなアーティストの音楽を結構な音量で聴きながら勉強する。
音楽聴きながら勉強するとすんごい頭に入るんだよね。
で、たまに鼻歌歌いながら勉強するの。
「なぁひーじーりー??」
悟が子犬の目で聖を見る。
「メンドイ。」の一言で片付けようとする聖。
「俺たち、とーもーだーちーじゃないの?」
懲りない悟。
「なぁなぁ、友だちって互いに心を許し合って、対等に交わっている人で一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人じゃないのー?」
まるで、辞書のように友だちの意味を説明する悟。
「なぁなぁ、俺たちって友だ「わかったよ。」
聖が折れた。
「勉強をすればいいんだろ?すればさ。」
うわ、絶対にこの言葉に色んな裏がありそう。
まぁ、私には関係ないし♪


