流れ星のカケラ【完】


お母さんとお父さんは今私の前にいるのかな?

キレイに光る星となって私の目の前を通っているのかな?

溢れる涙と同じように、私の気持ちはお母さん達に届いているのかな?

『もし、生まれ変われるならまた千鶴と一緒にいるのがお母さんの夢なの。』

小さい時、私によく言ってくれた言葉。

お母さんなら叶うよ。

『もし、生まれ変わるならまた優華と一緒にいるのが俺の夢。』

お父さん、お父さんなら叶うよ。

きっと大丈夫だよね。
2人は愛し合っていたんだから。

きっとこの星空に輝いている星がお母さん達だよね?
隣同士で輝いてる星。
きっとあれがお母さんとお父さん。
私の瞳をきれいに輝かせている2つの星。

いつの間にか悲しみの気持ちは無くなって、
お母さん達が幸せそうに星空の上で笑っている姿を想像する。

その姿を想像すると涙ではなく、
心の中が温かくなる。

でも私は決して笑顔になれない。
神様は意地悪すぎる。

笑おうとしてもどうしても私はもう笑えないんだから。
唯一笑顔になれるのは美奈の前だけ。

聖、あなたに出会えて私は変われたのに…。

どうしてお母さん達と同じように私を置いて星となってしまったの?

聖、どうして――