「じゃあ、最初は神田くんに持ってもらっとくわね。」
「えっ、ちょ、先生っ!」
必死に止めようとして席を立った私。
みんなの視線が一気に集まる。
「釘宮さん、どうかした?」
う゛ぅ…。
なんでみんな、そんなにキラッキラの目で私を見るの…。
いかにも、
『冷房ないと辛いんだよ?』
『さっきまでその辛さを体験したよね?』
『冷房を自由に使えるようになるんだよ?』
っていう感じの言葉が目から変なビームで出てるし、顔にも書かれてる。
さらに、先生は
『SPだから頼んでるの!!SPだから!SPだから!』
って何度もSPを連呼してる感じのビーム出してるし…。
「な、なんでもないです…。」
大人しく座る私は、なんだか情けないと思った。


