数分後… あたしはまだしゃくりあげている。 「はぁっ?俺が記憶喪失?」 「亜美…」 「…!!」 「あたしのことね、亜美って呼んでにこにこしてた…っ」 「亜美のこと…誰かから聞いた?」 「ううん…誰も教えてくれなかった」 「…亜美は俺の…」 そこで葉月は一度言葉を切った。