校門をくぐると「見てみて!超ヤバい!」「かっこい~い!」 っていう声が聞こえた。 何だろう? そう思ってその女の子たちの見ているほうを見ると。 王子様というのにふさわしい男の子がいた。 茶色の透き通った髪。 すっと通った鼻筋。 シャープな目。 「ぅゎっ」 感動したあたしは小さく声を漏らした。