「…でもっ、さっき!あたしのこと好きじゃないって…!!」 「だって、お前瑛也が好きなんだろ?さっき見た」 葉月はふだん見せないような苦しそうな、せつなそうな顔をしていた。 「…夏鈴ちゃんは僕と葉月…どっちが好き?」 「…あたし…あたしは…っ」 あたしの脳裏に4月からのことがよみがえってきた。