「…ぁの、好きな人って…誰…?」 「あのっ、絶対誰にも言わないでね!!こっちきてっっ」 愛はあたしを教室の隅っこに連れて行くとそっと耳元で囁いた。 「あのね、私ね、瑛也君のこと好きなの…っ」 「…!」 ほっとした気持ちと驚いた気持ち。 二つが入り混じってあたしはきっとこのとき変な顔をしていたと思う。 「瑛也君…はぁ~~。」 「えっ!か、か、か、夏鈴ちゃん、ま、ま、まさかっ、付き合ってるとか…」 顔を真っ青にして涙目であたしを見つめる愛は完璧に「恋する乙女」だった。