可哀相??

あたしが??

「ちょっ!!」

男の子にいいかえそうとしたとき
教室のドアが開いた。

「理紗ちゃん来てたんだ~!!」
麻衣ちゃんだ。

「うん…」
言おうとしていたことは飲み込んだ。
「ねぇ聞いてよ~!!」


始まった麻衣ちゃんの恋バナ。


「うん・・うん」
いつもは興味心身に聞いているけど
今日はあの男の子のことが気になって
なかなか話を聞けない。

「それで高野が~」
「うん…」






男の子は窓の外をじーっと見ている。

「…」

よく見たらきれいな顔している。
髪の毛はサラサラしていて
ジャージを完璧に着こなしている。

いかにもモテ男って感じ!!




「あははは」
「それでさ~」
「そういえば今日さ!!」


なんだかいっぱい人が入ってきている。

教室の人口密度が一気にせまくなる。

「暑い」
人が多いからかさっきよりも倍以上に暑い。




「ん?誰だお前??」
さっきの男の子に話しかけたのは遼馬だ。