「好きなやつなんだろ??こいつだろ??」

お兄ちゃんはニヤニヤしながらこっちを見る。


「うん…もう!!勝手に携帯見ないでよ!!」
「悪ぃ悪ぃ!!手が勝手に★」

「うっざ~!!そんなんじゃもてないよ!!」
「うっせ~!!てか彼女居るから」



そうだった。

お兄ちゃんは彼女持ちだった。

こんなやつのどこがいいのかよくわからないけど…。


「別れちゃえ!!」

あたしはそう言ってお兄ちゃんを追い出してドアを閉めた。



「がんばれよーーー!!」
ドアの向こうから兄ちゃんの声。


大きい声だったな。

お母さんにばれませんように。



私は祈りながらベッドに転がった。



そのまま眠りました♡