ここは1―2教室。
そこに、
大きなグループが1つあった。
そのなかの中心人物は



「ね~、愛理、昨日他校の先輩に告られちゃった♥」

新山愛理(にいやまあいり)である。

「え~~~!!!まぢ!?すっご~い!!」
「まぢモテモテぢゃ~~~ん!!!」
ギャアギャア...

周りが愛理の発言で騒ぎはじめた。
当の本人は....
「(うふふっ、うそなんだけどね♥仲間をつくるためにはうそつかないといけないのよ。)」

愛理は、ツインテールで並より少し上の外見、適度な頭の良さ、スポーツ万能。
そして、同じ中学校の深く関わった人間なら誰でも知っている自己中人間なのである。
愛理が嘘をついていることは誰も知らない。

 愛理は、高校に入学し、新しいクラスメートに持ち前の明るさとうそで一躍人気者になり、入学した一カ月後にはもう、クラスの中心人物となっていた。

しかも愛理は、重度のイケメン好き。

1度に好きな人2、3人いるのは当たり前。
両思いのようなそぶりの嘘をついて、
ターゲットに嘘がバレて詰め寄られるとバックれる始末。

とにかく、イヤな女なのである。