でも、気になる。美里が俺との婚約を嫌
がる理由。

 まぁー俺も嫌だけどな。

「ねぇー美里の婚約者って光君でしょ」

「さぁーな」

 めんどくさい。

「2人で何こそこそ話してんの!?」

「別に」

「その態度が怪しい」

 しょうがねーな。

「夜飯何がいい?」

「え?」

 こなら話をそらせるはず。

「光が作るの?」

「ああ」

「光ちゃん料理できるだ~!すごい!」

「こう見えて光の料理の腕はすごいんだよ」

「へ~」

 予想どうり。

「それで何がいい?」

「それじゃー久々に光の作るビーフシチュ
ーが食べたい!」

「分かった」

 俺は作る準備を始めた。