「姫野、お前・・・」

「ばいばい光君」

「またね光!」

 そう言って2人は寮の中に入っていった。

 俺は近くのトイレに行って着替えて寮に
戻った。

「ただいま」

 俺は何事もなかった様に部屋に入った。

「お帰り光ちゃん!!」

「光お帰り」

「あのね今日ね光ちゃんと同姓同名の人に
会ったんだよ!」

 こいつわざとか?

「そうなんだー?すごいね。私シャワー浴
びてきますね」

「あたしちょっと友達に用事あるから行っ
て来るね」

「行ってらっしゃーい」

 美里は部屋を出て行った。そして俺はシ
ャワーを浴びにシャワー室に入った。

 シャワー室は各部屋に一つ付いてる。

 シャワーを浴び始めてから20分ぐらい
が経ち、シャワー室を出ようとした瞬間、

〝ガラッ!〟

 シャワー室のドアが開いた。

 そこには姫野の姿があった。

「ひめ・・・の?」

 俺はこれで完璧に男だってバレてしまっ
た。