《みやびサイド》
「光ちゃん、これから敬語禁止だよ」

「いいけど」

「やったー!!」

 嬉しい。最初は光ちゃんのこの口調びっ
くりしたけど、慣れるといい!!

「光ちゃん!」

「なに?」

「ん~カッコイイ!!」

「みやびったら」

 美里が呆れる。

「光ちゃん大好き~!!」

 あたしは呆れる美里を無視して光ちゃん
に抱きついた。

「ちょっみやび!今すぐ離れてよ」

「え~なんで?女の子同士だかいいじゃん」

「いいから何でも!」

 美里はすごい必死だった。

 そして光ちゃんはというと・・・。

「いって~」

 頭を強打していた。

「ごめん光ちゃん」

「いいから早く離して」

 あたしは光ちゃんから離れた。

「光大丈夫?」

「ああ」

 2人の関係って羨ましいな~。

「ごめんね光ちゃん。頭大丈夫?こぶでき
てない?」

 そう言ってあたしは顔を光ちゃんに近づ
けた。

 すると光ちゃんは顔を逸らした。

 光ちゃん顔赤い。熱でもあるのかな~?

「光ちゃん顔赤いよ。熱でもあるんじゃな
い?」

 あたしは光ちゃんのおでこを手で触れた。

「な、ないから。大丈夫だから」

「そう?」

「ちょっとみやびわざとやってるでしょ」

「え、何が?」

 何がわざとなんだろう?

「ま、いいや。それより明日からだから早
く寝たほうがいいよ」

「あっそうだね、それじゃーあたしもう寝
るねー。おやすみー」

 そしてあたしは明日に備えて早く寝た。