「そんなにあたしと結婚するのが嫌なの?」

 あたし何言ってるの?

「どうしたんだよ急に!?」

「もう光なんて知らない!」

 あたしは部屋を出て言った。


《光サイド》
「もう光なんて知らない!」

 そう言って美里は部屋を出て行った。

 何だってんだよ!あーイライラする。

 バタン!!

 急にドアが開いて、俺はびっくりした。

「はぁーはぁーはぁー」

「どうかしたんですか?」

 またこのパターンかよ。

「うん、ちょっとね。美里は?」

「今出て行ったところですよ」

「ほんとに!?ありがと!」

 そう言って姫野は最高の笑顔を俺に見せ
て出て行った。

 俺は不覚にも姫野の事を可愛いと思って
しまった。

 つうか教えちゃまずかったかも。

 そういえばさっきの美里かなり変だっ
た。前はさっきみたいな事言ってもあんな
ふうには言わなかった。あとで謝んねぇー
とな。


《みやびサイド》
 あたしはやっと自分の部屋の前まで来
た。そして勢い良くドアを開けた。

「はぁーはぁーはぁー」

 そこにはびっくりしている光ちゃんが
居た。

 びっくりしている光ちゃんちょっと可
愛い。

「どうしたんですか?」

「うん、ちょっとね。美里は?」

「今出て行ったところですよ」

「ほんとに!?ありがと!」

 あたしはそれだけを言って部屋を出て
行った。そして走って美里を探した。

「はぁーはぁーはぁー」

 あたしは走るスピードをゆるめ歩くこ
とにした。

「疲れたー。もう走れない」

 もー何処にいるんだろう美里は。

 そんなことを思いながらあたしは周り
を見渡した。

 すると木に凭れ掛かっている美里を見
つけた。

 あれ?美里の様子がおかしい。とりあ
えず近くにいってみよう。