俺も行くか・・・。

「姫野さん行きましょう」

「うん」

 姫野はもう終わったのという顔をして返
事をした。

 寮に行く途中、姫野は何度もため息をつ
いていた。

 そんな姫野を俺は何も言わずに見てい
た。

「姫野」

 部屋に入り俺は姫野に声をかけた。

「なに?」

 姫野は首をかしげた。

「お前話聞いてなかっただろ」

「う、うん」

 姫野はバレたという顔をして言った。

「やっぱりな」

 俺はため息をついて言った。

「あはは」

 あははじゃねーよ。

「それじゃー俺が今から教えてやるよ」

「なにを?」

 なにをって・・・。

 こいつ今までの話聞いてたよな!?

「委員会で話したことだ!」

 俺は少し強く言った。

「それじゃー説明すっからちゃんと聞い
てろよ」

「うん」

 そして俺は説明を始めた。


「分かったか?」

「うん」

 ほんとか?