キャットレディー







ヒールの音が俺に近づく



多分ねぇと思うけどキャッチの女だと

嫌だし顔上げないでおこう

そう思い俺は視線を下向けたままにした





するとそのヒールの音は

俺の真横で止まった

フワッっと甘すぎない匂いが俺の鼻に止まる





「ねぇ、火。くれない?」