「よし、それに乗ってやろう」
彼らは情報にかなり弱い。それは、一年前の公園の告白事件を新聞にされた時からよくよく知っているわけだ。
現にひっかかったぜ。
「では、今はお引き取りください」
「わかった。帰るぞ!野郎ども!!」
「いぇっさぁ〜」
「ほいっさぁ〜」
風のように去っていった。一名を除いて……
「いたいですぅ……」
見事にコケた。あの人は……あーちゃんだっけ?みかんちゃんだっけ?
わからん。
「大丈夫? みかんちゃん」
駆け付けたのは太田だ。振る舞いが変態紳士になっている。
名前……というかあだ名なんだけど、知っているみたいだ。
同級生だから当然か。
「はい……」
顔を赤らめるみかんちゃん……
太田の心変わりもとんでもないな。まぁ、面白いからしばらく傍観していよう。
「たてる?」
「はい……」
「後ろ汚れてるね、払ってあげる」
「ふぇ? 太田くん、へっっなとこ触って……ひゃ?!」
太田が彼女の小さなヒップを手でなぞった時、悲鳴はあがった。
そして、空中を舞って、俺の方へ飛んでくる太田……
とっさに俺は、蹴りかえした。
「ぐひょあ……!?」
変態は悲鳴も変態だ。そして、またみかんちゃんの元へ……
(びゃしゃーーー)
そこにみかんちゃんはいなかった。なぜなら彼女は今、俺の背中に張り付いているからである。
そして、地面に滑るように落下した太田は、言うまでもない。
死んだだろう。
