「どうした?」 階段に並んで腰掛けて、莉緒を見つめた。 「あのね‥。あたし、美和ちゃんに嫌われてるっぽくて‥。」 「まぢか。まぁでも、いいんぢゃね?ぶっちゃけ、接点ないっしょ?」 そう言って笑い掛けてみたけど、莉緒は益々泣きそうな表情をした。 「莉緒?」 「どんな相手だとしても、嫌われるのは、やだよ‥。悲しい‥。」 「そうだよな。ごめんな。」 俺は莉緒の頭を優しく撫でた。 「元気出せよ。な?」 「うん。」