「ずっと聞きたかった。」 「うん。」 「広めるなって言ったのはなんで?」 「冷やかされるのがいやだったから。」 「好きって言ってくれなかったのは?」 「はずかった。」 「くまきちって呼ぶのは?」 「なんか可愛くて、合ってると思ったから♪」 「この前の、美和ちゃんと話してたことは?」 「くまきちの勘違い!証明してやるから、おいで。」 そう言うと冬樹は、あたしの手を握った。 初めて繋いだ手は、暖かい。