「俺だってやだよ。別れたくねぇ。」






「でも、チューリップは?」







「悪い。チューリップは全部、愛の告白だと思ってた。だから、それを送って、改めて今日、伝えようと思った。俺は花言葉なんて殆ど知らないのに、お前がスキだからってカッコ付けすぎたな。」








「ごめんな?」と、冬樹が照れくさそうにあたしの顔を覗き込んだ。






それから、あたしを優しく立たせて、言った。







「ずっと言えなくてごめんな?はずかっただけなのに、不安にさせてた。」






「うん‥。」








「好きだよ、莉緒。」










「冬樹ぃ‥‥。」









あたしは、冬樹に抱き着いた。