「あたし、寝る。」 結は優しく微笑んで、席に戻って行った。 「はぁ‥。」 ガタッ! 「きゃっ!」 急に椅子が揺れたことに驚いて後ろを向いた。 「阿宮が寝てるのが悪い♪」 悪戯に笑う冬樹。 「普通寝てる人にそーゆうことしないからっ!」 「阿宮おもしろ♪」 ムッ‥。 「わかったよ。悪かった!」 「本当だよー!」 本当は喋れるだけで嬉しいのに‥。 素直じゃないし、可愛くない‥。 可愛くなりたいのに‥。