◎雄祐Side 阿宮は花言葉について一生懸命話し出した。 その姿を見てるだけで、幼い子供みたいで、なんか可愛い。 チューリップの花言葉の話になると、阿宮が一生懸命色鉛筆まで使って、なにかを書き始めた。 「はい。これ。」 そう言って俺の机に置かれたのは、赤いチューリップの絵。 「それとねぇ‥。」 またなにかを一生懸命書いてる。 どうしたんだ? 俺は、阿宮の横顔を見つめた。