◎雄祐Side 中津と莉緒が、もめていた。 莉緒があんなに怒っていたところは、初めて見た。 俺はあのあと、中津を保健室に連れていった。 「ほら、保冷剤。これで冷やしとけよ。俺は部活行って来るから。莉緒のことは許してやって。ぢゃな。」 俺は、保健室を出ようとした。 「待って!」 「ん?」 「どうして莉緒ちゃんを庇うの?あたし、ケガしたんだよ?」 「アイツは、そんなことしねぇだろ。」 中津は、俺を睨んだ。