いつもの一日が終わって。


陽も落ちた頃。




ドンッ


「あ、すみません」


たったそれだけ。


きっかけは、よくあるそんなこと。




だけどその一瞬で


あたしは恋に落ちたんだ。




生まれて初めて、一目惚れを知った。




運命だと、本気でそう思った。




ドキドキうるさい胸の音を、今でも忘れることができない。