残念ながら、同じ係りになってしまったあたしと雅人。
まだ、好きだったなら正直嬉しいかもだけど、未練がなくなった今はただ気まずいだけ…
「……。」
「……。」
相変わらず流れる、あたしと雅人の間の冷たい風。
すぐ近くで話しているのは、同じ係りの真子と男子。
「未沙ぁ~そこのペンとって!」
真子に声をかけられ、ふと顔をあげる。
「うん、ハイ。」
あたしは机においてあったペンをとって、真子に渡した。
「あざーすッ!」
なんでこの係りにしたんだよ!
雅人のバカ野朗!!!!!!!!!
心の中で雅人を恨む。
「あ…」
なんとなく、なんで雅人がこの係りにしたのかわかったような気がした。
このクラスは、同じ係りになった人と同じ班にはなれない仕組みになっている。
だから、真子は゛違う係りを選んだって未沙と同じ班になれない″と考え、あえて同じ係りにした。
あたしの予想だけど、だから雅人はわざとあたしと同じ係りにしたんじゃないのかな…
