去年の冬、3組だったあたしとハナ。そして、2組のもう一人の親友リンと3人で帰ってた頃。
「ねぇ、今日真子も一緒に帰っていい??」
リンが遠慮がちに聞いてきた。
真子はあたし達3人と同じ小学校。
でも、小5の時に転校してきたあたしは真子と同じクラスになったことも、話したこともなかった。
けれど中1の夏、帰り道でバッタリ真子出くわしたあたしは、彼女にメアドを聞かれ、教えることになった。
それをリンに言ったとき、『えぇーーーー!教えちゃったの!?!?!?』ってめちゃくちゃいわれたな…
その理由は、2組で真子は嫌われてるから。
学校は毎日遅刻しているんだそう。
嫌われてる原因は、ぶりっ子とか、調子こいてるとかだった。
リンの問いかけにあたしはもちろんOK。そして、ハナはしぶしぶOKをした。
ハナと真子の間には強烈な亀裂が入っているという。
小学校の頃、親同士が対立してケンカしただとか…
詳しいことは、よく知らないし聞いてはいけない気がしたから聞いていない。
その日から、真子も含めた4人で帰ることが多くなった。
しかし、帰るといっても同クラ同士の、あたしとハナ、リンと真子とでいつもわかれてしまっていた。
よくハナと
『また2-2に分かれてるよねぇ』
なんて話してたけど、きっと今日も一緒に帰ることになる。
「ぢゃーリン達玄関で待ってるから行こぉ~」
