「はい、これで全員きたねー。おはようございます。」
『おはよーございます』
全員でしぶしぶあいさつする…
あーかったるい…
「俺、1組が良かったなぁ~」
急に、あたしの隣の男子が言った。
この担任じゃなかったらあたしは絶対に
『だよねぇ~まぢ最悪だし!』
とか言ってたと思う。
だけど、これはさすがに自殺行為同然。
「なにさぁ伊原!そんなに先生いやかい!?」
冗談交じりで言ってくる谷本。
みんなは笑って伊原を見ていたが、あたしはとばっちりを受けないように軽く俯いた。
そのあとの谷本のくだらない自己紹介も終わり、たくさんのプリントとたくさんの宿題が出た。
「さようなら」
『さよーなら』
帰りのHRが終わると、あたしはもう一度クラス全体を見回した。
あ、真子ぢゃん!!!!
あたしは1人の女の子を発見し、その子の元へ駆け寄った。
「真子ぉぉぉー!!!」
「おぉ!未沙ぁ!!!」
向こうも気がついたらしく、こっちに手を振っている。
「あたしら、同じクラスなんだね!」
「うん!やったぁ~」
あたしと真子は、つい最近仲良くなったばかり。
