そんなことを思いながら、あたしはカバンを掛け後ろを向いた。
この子、知ってる…
「おぉ~!!!」
彼女もあたしのことを知っているみたいだった。
「名前、何て言うの??」
あたしが聞くと、彼女は
「小川 茜!アカネって呼んでね!そっちは?」
「あたしは大沢 未沙希!未沙って呼んで♪」
と、あたし達はすぐに意気投合!
アカネとは何度かあいさつする程度だった。
あたしの友達、桜の親友だったから。
次にあたしは隣を見た。
見たこともない男子。
誰だコイツ…
「ねー伊原ぁ~」
アカネがあたしの隣の男子に話し掛けている。
「い」だから1番ねぇ~
あたし去年4番だったのに1番とか、ずいぶん出世したなぁ~
なんて思ってたら、奴がやってきた…
このクラスの担任が。
