likeとloveの往復切符





あたしも遅れて鉄棒にカバンをかけて、ブランコを交代しながら語り合うようになっていた。



クラスの違うあたし達にとって、この時間は結構貴重だった。



話しの内容の7割が恋バナ。



他は、友達関係だとか、いろんな教科担任のことや塾のこと。



そして今日も4人でその公園へと足を運ぶ。



公園を囲むようにしてたっている木々は、あたし達の姿を上手に隠してくれていた。



それに、少し暗い感じのところだから人が来ることは少ない。



人が通っても、あたし達の姿は気づかれなかった。



誰かがブランコに座ることであたし達の会話は始まる…



「あたし今日まぢ最悪ださぁ~」



もちろん話しはじめたのはあたし。



机の中に交換ノートを忘れ、担任から電話が来て、担任のことが書いてあるノートを読まれ、呼び出されたこと。



「バッカぢゃないの!?!?!?」



真子はすんごく叫んでいる。



確かにバカだけどさぁ…



「忘れるとかどんだけよ?未沙やるな!」



なんてリンは言ってくるし。



でも、ハナは少し冷静に



「どんまい!」



って言ってきた。



「あ~まぢドンマイだぁ~」



「そんな落ち込むなって!まだ始まったばっかぢゃん!」



リンはそう言って、『ハイ!』とあたしに手渡してきた。



始まったばっかって…何がだよォォ!!!



手渡されたものは、アメ。



あたし達は、この公園を見つける前から校則は結構破っていた。



アメは人数分。



ほぼ毎日、誰かかれかが持ってきて、時には板ガム、時にはグミ。



と言った感じだった。