likeとloveの往復切符





げッ!!!



教室のドアの前には、担任が立っていた。



もういるし!



さっき怒られたばっかなのに…



「あんた達なんなのさ。」



担任がゆっくりと話始める。



「1人ずつこっち来て話な。」



そう言って、担任はあたし達から少し離れて立った。



あたし達はその場で一列に並び、1人1人担任の前に来て話しては教室に入っていった。



並ぶ時、やはりみんな一番最後にはなりたくないようで結局、あたしが一番最後。



3人が教室に入って、あたしと担任の2人っきり。



「大沢もそんな奴だったのかい。気をつけなきゃだめだよ。」



「はい。」



はぁ…



良い面子に恵まれているがあたしと担任の相性は合いそうにない。



















その日の帰り道、いつものようにリン、ハナ、真子、あたしの4人で帰る。



まだ、3人で帰っていた頃…



帰り道、といっても、もうだいぶあたし達の小学校方面の所に小さな公園がある。



ブランコと鉄棒と砂場しかないようなところで、周りは木で囲まれていた。



小5の時にハナとはそろばんを習っていて、そのサボりの時よくここに来たのを覚えている。



そこで、あたし達は語るようになった。



ブランコは2つしかないため、早い者勝ちだった。



足の速いハナとリンはすぐに鉄棒にカバンをかけて、ブランコをこぐ。