likeとloveの往復切符




「は、はぁ…」



一応返事はしたものの、担任は話しを続けた。



「あんたさ、あんなこと書いてへらへらしてたらだめだよ。委員としての自覚持ちなさい。それでなくとも生活委員なんだからさ。」



「はい。」



「交換ノートをやめろとは言わないからさ!」



やっぱ、読まれたんだ…



「はい。」



















「さち~~~~~!!!!!!!水飲み行くべ!」



教室中に響き渡るこの声は、姫璃<ヒメリ>の声。



姫璃は、中1の夏ごろに1組に転校してきた背の小さくてかわいい女の子。



さちと姫理は1年の頃、クラスは違ったが部活が同じということもあって仲良くなった。



「おう!」



すると、真子もあたしのところに来て



「未沙!水飲み行こッ♪」


って言ってきたからあたし達も教室を出た。



休み時間とか後1分くらいしかないのにまにあうかなぁ~



あたし等のクラス一番遠いし。



♪キ―ンコーンカーンコーン♪



案の定、あたし達は間に合わなかった。



「走れッ!!!」



先に来ていたさち達の掛け声によって、あたしと真子は急いで水を飲み、誰もいない廊下を走った。



すぐ前では、さちと姫璃が走っている。



次の授業は学活。



つまり、担任の授業。



担任が来る前に早く教室に入らないとかなりヤバい。