オレの一歩前をスタート時から走る神風はペースを落とす事なく、3キロを走り終えた。


グランドに着いたと思いきや、スライディングしてグランドに倒れ込んだ。



「…きっつ。」

「ペース配分を考えないで走るからこうなるんだよ。」


「そういう永谷も、息上がってんぞ」



また…神風はニッと笑う。


「オレは長距離得意だから。」

「俺もだよ。ま、短距離も得意だけどね。」



十分後、他の奴らも戻ってきて、地獄の合宿がスタートした。