家に帰ると、弟の大和がすでに帰っていた。 「兄貴、お帰り」 「…お前練習は?」 「今日は早く終わったから帰ってきた。兄貴こそ、早いじゃん。」 「今日は、な。」 言葉少なめに会話をし、荷物を持ったまま二階にあがる。大和との同室の部屋に入り、窓を開けた。 「兄貴、最近変わったね。」 「何が?」 「表情とか態度とか。俺と中学の時に野球してた頃とは大違い。高校野球ってそんなに楽しい?」 大和に言われて驚いた。多少、自覚はあったものの、人に言われたのは初めてだったから。