どんだけ緊張してんだよ…

「お前さ、キャッチャーが緊張してどうすんだよ。しかも、キャプテンだろ」


「うん…」

「お前のミットしか見ないから。しっかりしろ」


「…わかった。とりあえず、トイレ!!」


すぐさまトイレに行って、試合前まで帰ってこなかったのは言うまでもなく…。



「悠弥、お前からだぞ?」

「あ、そうだった。ごめん」


バットを持ってすぐさまバッターボックスに向かっていった。


「永谷先輩、俺はやっぱり理解できません。あの人がなんで…」


金城がオレの前に仁王立ちする。

また、悠弥のことをバカにするつもりかよこいつは…。


「おい金城。この前言ったよな?悠弥のことをバカにしたら許さねーって」