二回戦。

オレ達はシードのため、二回戦からの出場となった。


試合前、監督に今日の先発はオレだと伝えられた。

「初戦だからと言って、余裕な気持ちで臨みたくないんだ。エースのお前が投げて、後に勢いをつけさせてくれ」


そして、キャッチャーは悠弥で行くと。



背番号2を身に付けている悠弥の顔からはいつもの笑顔が消えていた。


「緊張してんのか?」

「ちょっと…な」


「お前はいつも通りにすればいいんだよ。おもいっきりやれ」

「それはそうなんだけど…。緊張すんだよな…」



そう言って、頬をバシバシ叩いている。