「神風がさ、赤点なんて珍しくねえか?」 「珍しいも何も、今回が高校に入って初めてのテストなのに知るわけないでしょう。」 「いや、だってあいつ…学力の特待生なんだ。そんな奴が赤点取ったなんて、さっき担任にも呼ばれてたよ。」 「なんかあったんでしょ。とにかくオレには関係ないことですから」 そう言いながらもテスト期間中、あの公園での神風が浮かんできた。 「女」ということについて、オレもみんなと同じだと言った…あの神風の表情が頭から離れない。