「その間はオレがフォローする。お前は自分なりに頑張ったらいいんだよ。女だとか変な心配するな」
「出来るか神風?」
もうどうなっても知らないからな…
「…わかりました。俺にやらせてください。頑張ります」
教官室を出て練習に戻ると、みんなが俺と東の周りに集まった。
「監督の話、なんだった?」
「神風の試合のことか?」
次々に聞いてくるみんなに、俺がキャプテンになったと言い出せる雰囲気ではなかった。
「悠弥がキャプテンになったから。ただそれだけだ。」
東が言った瞬間、みんなが固まったのがすぐにわかった。


