オレの言葉に対して、目を見開いて驚いている悠弥。
「東には関係ないことだよ」
「…関係あんだよ。うちの監督、お前にだいぶ期待してんだ。監督以外にも颯太さんや西条さんとか」
みんなオレに同じことを言う。
"あいつは良い選手だ"と。
「お前の実力を公式戦で見てみたい。オレも一緒に頼んでやるから、行くぞ」
「…電話してみる。」
少しして電話に誰か出たらしく、何か喋っていた。
「今、家にいるってお母さんが言ってる。…ほんとに来るのか?」
「ああ。大和も連れて行く」
部室にいる大和に声をかけ、二人で悠弥の後ろをついていった。


