他の班は他愛もない話や野球部の事について話していた。…オレの班は、オレを含め誰一人として喋らない。 ふと神風を見ると、何か考え事をしているような真剣な顔をしていた。 なんかあいつ…顔赤くないか? 「神風、手、止まってんぞ」 近寄り話しかけるも、オール無視。…というより人の話を聞かずに、ぼーっとしているように見える。 「…ちょっと来い」 神風の肩を持ち、高野先輩に気付かれないように校舎裏へと連れ出した。