「大丈夫か!!?」

突然降って来た大声に、シオンは目を覚ました。


「あれ?ここは…」


「神殿の中だよ。」


周りを見ると、確かにそこは神殿の中だった。

隣でカイトが青い顔をしてこちらを見ている。


「一体何をしたんだ?
結晶が目茶苦茶光ったと思ったら、水が波になって襲って来たんだ。」


それを聞いて、シオンは目の前が真っ暗になった気がした。
また、『力』を暴走させてしまったんだ。
しかも、気絶してしまうなんて!!


「何とか波を防いで、気付いた時には君が倒れてたんだ。」