ぎょっとして振り返ると、カイトがさっきと同じく渦を睨んでいた。 いや、むしろさっきよりも怖い顔をしている。 カイトが黙って様子を見ていると、渦の方から声がした。 「よく俺だって分かったな。」 見るとカイトと同じ種類の服を纏った少年が立っていた。 さっきまでの渦は、今はげんこつサイズになって、少年が伸ばした人差し指の上でクルクル回っていた。 少年はカイトを見下ろすと、嘲笑を浮かべた。 「まぁ、予想ぐらいは出来るか。 何たって、仲間裏切って追われてんだもんな。」