春休みも開け、受験疲れも春休み遊んだおかげで遊び疲れに変わった。まぁなんにしろ疲れが残っていることには変わりはない。

「初日は精神的に疲れるんだよなぁ」

とか呟きながら新しい高校に着く。今日は入学式。どんな顔すりゃいいんだ?なんて思ったら「おお!てつ!お前もここだったのか!?」

クラス分けの掲示板のところから話かけてきたのは五木暢。小学校から同じで、親友として付き合ってきた仲だ。

「また同じクラスだぜ!」

「そうか。他に同中のやついねーの?」
「うーん・・あ、伊東美佐がいるよ!」

「だれだ?」

「知らねぇのかよ?メッチャ可愛い女子いただろ?しかもお前のこと好きだとか噂もたってただろうが!まったく羨ましいくらいだ。」

はて、いたかな?あぁ、いたな。かなり明るい子だったな。確かに可愛いかったかもしれないな。などと考えながら教室に暢と向かう。



 教室はきれいだった。それもそのはず。何しろこの学校はできてまだ二年目。一個上の先輩しかいない。きれいなのはきれいだが・・伝統も先輩もまぁきれいサッパリしている。うれしいようなうれしくないような。まぁ、気楽なところでいいと思ったから入ったものの、やはりふつうの学校がよかったかな・・。
しかし、この学校はかわいい子多いな・・。これからいったいどうなるんだろう。