僕の小さく、汚れた体を見て
見ず知らずの猫に
馬鹿にされたことだってあった。




でも、

僕は諦められなかった。



ずっとずっと
安心して居られる


居場所というものが


欲しかったから。













だけれど

その気持ちだけでは
駄目な事だって分かっていた。



ただでさえ小さな体は
何日もご飯を食べない事で

体力が全然ない。



体も汚れ、
至るところに傷もあった。




体力の限界を感じ
僕はどこだか分からない空地で
草むらの中に

そっと体を丸め


身を休めた。