「僕の名前、思いだせたと思うんだ」 唐突に彼が言う。 「本当に!?」 「どんな名前なの!?」 早く知りたくて..... この心のモヤモヤを早く 取り除きたくて 私は聞き返した 彼は真剣な眼差しで 私をより一層近くに引きよせた 「驚かないで、聞いてくださいね」 そう一言私に確認し、 私の反応をうかがう様に 自分の名前であろう 一人の人物名を呟いた